mr.novemberのブログ

暇と退屈、そして音楽の楽しみ方。

【年間ベスト】2014年「 極私的」年間ベスト・アルバム _ 『インディー/ポストR&B、その後』編

インディー/ポストR&Bからの2014年 ゼロ年代の中盤以降、エレクトロニック/ダンス・ミュージックの成果を余すところなく汲み取りながらインターネットという「制約からの解放(制作プロセスの共有やサンプリング・ソースの多様化)」を土台にしてドレイク、…

【年間ベスト】2014年「 極私的」年間ベスト・アルバム _ 『2014年数少ない健闘した「ロック」たち』編

嘲笑の対象からの面目躍如? 過去に寄りかかった退屈で時代錯誤な嘲笑の対象となるジャンルの一つに落ちぶれてしまったロック。ある意味、堕していくロックに対するアンチテーゼとして発展してきたのが北米の地における「インディー・ロック」だと言うことも…

【年間ベスト】2014年「 極私的」年間ベスト・アルバム _ 『Jazzのポップ・ミュージックへの復権?』編

ジャズ、ソウル、R&B、ヒップホップの交差点 「インディーR&B」というフレーズに現れているようにこの数年の欧米のポップ・シーンにおいてデファクト・スタンダードのひとつになりつつあるオーセンティックなソウル/R&Bへの回帰に加え、個人的に感じている…

【告知】ジェシー・ウェアへのインタビューがQeticに掲載されました!(昨年末ですが)

こちらも遅ればせながら告知させて頂きます 年末年始のハネムーンを日本で過ごした( http://instagram.com/p/xRsvOJDXjE/ )UKのシンガーソングライター=Jessie Ware(ジェシー・ウェア)へ正にハネムーン出発直前に行ったインタビューが昨年末にWEBマガジ…

【年間ベスト】2014年「 極私的」年間ベスト・アルバム _ 『恐るべき新世代たち』編

異常な豊作ぶりだったイギリス 『恐るべき新世代たち』という切り口を設けたかったのは正にHype Machineが理由。あまりにも沢山の素晴らしい名も知られていない(ググっても何の情報も出てこない)アーティスト/バンドを見つけることができたのが2014年だっ…

【年間ベスト】2014年「 極私的」年間ベスト・アルバム _ 前口上

遅ればせながらの2014年ベスト・アルバム さてすっかり年も明けてしまいましたね。今更ではありますが今のうちに昨年の企画同様、2014年の「極私的」年間ベスト・アルバムをご紹介。 しかし昨年とはちょっと趣向を変えました。自分の何かしらの判断軸に基づ…

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑬

今週のイチオシ Tom Misch "Now" トム・ミッシュを紹介するのは2回目になるだろうか。彼もまたロンドンから出てきた新しい才能。本当に今のイギリスはゴールド・ラッシュ状態。そしてこのトムもまだ若い。まだ18歳。 その音楽はJ Dilla(ジェイ・ディラ)へ…

【Feature】改めて振り返る。今、最もオーセンティックな女性R&Bシンガー、ジェシー・ウエアとは?③ _ 「Tough Love」編

『ブリット・ポップ』というタームを更新する力作『Tough Love』 やはり消耗を要した長い『Devotion』ツアー ジェシーのデビュー・アルバム『Devotion』はこれまでに少し触れたように結果として高い評価を得て、2012年の最も絶賛されたアルバムの一枚になっ…

【Album Review】Odesza _ 『In Return』(Beat Records / COUNTER RECORDS)

まずは真っ先にSound CloudからでもHype Machineからでも良いからこのOdesza(オデッザ)の音源を聴いてみて欲しい。ほぼ全曲キラー・トラックと言っていい猛烈にキャッチーなメロディ(大半のトラックでボーカルがフィーチャー)と最高に格好いいBPM110前後…

【Feature】改めて振り返る。今、最もオーセンティックな女性R&Bシンガー、ジェシー・ウエアとは?② _ 「Devotion」編

時流と伝統が巧く融合した"伝統的な"R&B/ソウル・アルバム 「ダブステップ以降」を前提としたR&B/ソウル さてさて先週より開始したジェシー・ウエアを振り返りつつ、セカンド・アルバム『Tough Love』までの軌跡を紹介する3回シリーズ(予定)の2回目とい…

【Feature】改めて振り返る。今、最もオーセンティックな女性R&Bシンガー、ジェシー・ウエアとは?① _ 「デビューまで」編

ポストR&B時代における最もオーセンティックなシンガー、ジェシー・ウエア 「R&B」。この数年とにかくこのタームと共に多くのアーティストが紹介されてきた。だがふっとこんなことを思う人はいないだろうか? 「今、普通にオーセンティックでポジティブなヴ…

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑫

今週のイチオシ Whilk and Misky "Clap Your Hands" Whilk And Misky - Clap Your Hands - YouTube ロンドンを拠点に活動するデュオ。Whilkがサウンド・プロダクションを手がけ、MIskyがボーカルらしい。タイトル通りの手拍子をフィーチャーしたボサっぽいリ…

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑪

またまたインターバルが空いてしまいました。。。なので、いつもは1曲ずつですが今回は2曲ずつで・・・。 今週のイチオシ 1. Brolin. "Swim Deep" Brolin - Swim Deep - YouTube イギリスはヨークシャーのアクト。彼が誰なのかははっきり分かっていないよ…

【告知】WEBマガジンQeticにBANKSのインタビュー記事が掲載されました

BANKSへのインタビュー、公開です。 このブログのみならずtwitter含め2013年初頭から紹介し続けてきたBANKS。そもそもこのブログを始めたモチベーションの一つがBANKSを紹介したかったからだったりもします。(ブログ立ち上げ当初はBANKS関連エントリばかり…

【動画プレイリスト】2014年 上半期 ” 極私的”ベスト・アルバム

上半期TOP10を動画でまとめました [Tracklist(実際のランキングとは逆です)]1 James Vincent McMorrow "Cavalier"2 Lana Del Rey "West Coast"3 How to Dress Well "Repeat Pleasure"4 Noosa "Love"5 Phoria "Undone"6 Sam Smith "I'm not the only one"7 …

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑩

1ヶ月以上インターバルが空いてしまいました。久しぶりにHype Machineで見つけたおすすめトラックをご紹介。 今週のイチオシ Alt-J "Every Other Freckle" alt-J - Every Other Freckle (Official Audio) - YouTube 2012年マーキュリー・アウォードのウィナ…

【上半期ベスト】2014年 上半期 ” 極私的”ベスト・アルバム _ 1位

そして上半期ベスト・アルバムの発表です 1. Sharon Van Etten 『Are We There』(Jagjaguwar) 細かい話は既にレビューで書いたが、何度でもこの作品を世に紹介することは厭わない。永遠に語り継がれ、聴かれるべき圧倒的な傑作だ。 これまでの3作で存分にそ…

【上半期ベスト】2014年 上半期 ” 極私的”ベスト・アルバム _ 5位〜2位

上半期ベスト・アルバム、5位から2位の発表です 5. Sam Smith 『ln the Lonely Hour』(Capitol) きっかけはDisclosureの「Latch」だった。それからあれよあれよという間にAdeleを迎え撃てるほどのビッグなポップ・シンガーとなったサム・スミス。ダンス・…

【上半期ベスト】2014年 上半期 ” 極私的”ベスト・アルバム _ 10位〜6位

もう7月も終わりですが・・・ 父の急死という個人的な事情があり7月は全く更新が出来ませんでした。 上半期ベストはずいぶん前から紹介しようしようと思いながら、あっという間に下半期も1ヶ月が経とうとしていますがようやくご紹介させて頂きます。 Hype Ma…

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑨

久しぶりのHype Machineからのおすすめ紹介。特にTom Mischはかなり期待大。 あとそろそろ2014年上半期個人ベストも紹介したいと思ってます。 今週のイチオシ Tom Misch "Memory" ロンドンからはまだまだ才能が止まらない。コンポーザー、ギタリスト、シンガ…

【Album Review】Sharon Van Etten _ 『Are We There』(Jagjaguwar)

これは単なる“ブレイクアップ(別れ)・アルバム”じゃない。もっとおどろおどろしい人間の奥底にある見たくはない何かを抉り出したアルバムだ。始まりだけは穏やかなギターのアルペジオとピアノで彩られる"Afraid of Nothing"ではなく、3曲目の"Your Love Is…

【Live Report】Hostess Club Weekender _ Day1(@ Jun 21, 2014)

やはりラインナップの影響は集客に大きく影響 海外インディーシーンの旬をリアルタイムにパッケージ化し体験できるイベントとしてすっかり定着してきた<Hostess Club Weekender>ですが、8回目の初日のこの日はさすがに渋すぎたラインナップのせいか集客は…

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑧

いやー、W杯が始まりましたね。イタリアが初戦白星スタートで気分が良いです。 今週のイチオシ Steven A Clark "Lonely Roller" エレクトロニック・ソウルやインディー/オルタナティブR&B、そんなフレーズで表現されるアーティストはまだ後を絶たない雰囲気…

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑦

今週も淡々と行きましょー。 今週のイチオシ SBTRKT "Temporary View ft. Sampha" ポスト・ダブステップというフレーズとともに一番初めに注目を集めたリミキサー/トラック・メイカー、SBTRKT。2010年頃から表立った活動を始め個人的にはこの1,2年は精細…

【告知】「note」始めました。

cakesが運営するミニ・ブログサービス(表現正しくないかも・・・)の「note」。 使い勝手は悪い部分もあるんですが、かなり気軽に投稿できるし、テキストをがっつり用意しなくても動画とワンフレーズで簡単に好きな楽曲を紹介できるので1ヶ月くらい前から始…

【Feature】Banks _ 久しぶりのバンクス

ちょっと焦らし過ぎ 早いものでBanksの最初の音源がネット上に出回り始めてから1年以上が経つ。2014年は「BBC Sound of 2014」へのノミネートと3位という結果。モード誌を始めとしたメディアへの露出、コーチェラへの出演と着実にステップアップを重ねてきた…

【Album Review】Sam Smith『In the Lonely Hour』

■時代にフックアップされた声 間違えても「ポスト・ダブステップ」というエラ(era)において、サウンド面における最先端の「テイスト・メイク」をしている人じゃないよ、サム・スミスは。DisclosureやNaughty Boyら10年代のエレクトロニック/ダンス・ミュージ…

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑥

先週はすっかり仕事で疲れたためお休みしてましたが、復活です。 今週のイチオシ Noosa「Clocktower」 Sky Barbarick(スカイ・バーヴァリック)とMatt Buszko(マット・バスコ)の2人組。2012年、NYを拠点にEP"Walk On By"で音源を初めて世に公開。ただその…

【Live Report】「アメフト・クラスタ」とディスクロージャー Live@新木場スタジオコースト_May 15, 2014

「アメフト・クラスタ」の招聘に成功した夜 漂う余裕。勝者の貫禄。ステージにおける身振り手振りや、曲間の立ち居振る舞いやMC。すべての挙動に自信と余裕が漲る。クラウドの熱狂を受け止めながら、適切に捌きつつフロアを掌握していた。1年以上は続いてい…

【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち⑤

あ、今間違えて先週分を削除してしまっていたことに気づいた・・・。でももう面倒臭くて復元する気が起きない・・・。 という訳で今週分です。 今週のイチオシ Fink「Looking Too Closely」 名門Ninja Tune(Cold Cut, Amon Tobin, DJ KENTAROらも所属)に所…

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