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mr.novemberのブログ

暇と退屈、そして音楽の楽しみ方。

【年間ベスト】2013年” 極私的”年間ベスト・アルバム _ 5位~2位

急がねば・・・

ちょっと1位の作品について書きたいことがあり過ぎて難産になっているのですが、
年末も押し迫りもはや誰も見てくれなくなるので、先に5位から2位を紹介しちゃいます。
では早速5位から!

5.  Foxygen 『We Are the 21st Century Ambassadors of Peace & Mag』(Jagujaguwar)

We Are the 21st Century Ambassadors of Peace & Mag

全てがインターネットで完結する世界。まぁそう簡単にそうはならないわな、と少し前までは思われていたけれど、実にあっさりと現実になった。全てがオープンな世界、繋がれる世界。素晴らしいじゃないか。でもね、「繋がることから逃れられない世界」と感じる奴だっている。このFoxygen(フォキシジェン)もそうに違いない。インターネット時代のフラワー・チルドレンであるサム・フランスとジョナサン・ラドー(共に22歳)を中心にするこのバンドの音は牧歌的なサイケ・ポップ。ボーカルは時にヒー・カップ唱法で歌うミック・ジャガーみたいに聴こえる。センスのいいプロダクションだと思ったらSSWでもある才人=リチャード・スウィフト(彼のソロ作品は超傑作。事情がありお蔵入りになりましたがインタビューしたこともあります。)がプロデュースではないか!!全くの当てずっぽうだが個人的には2014年以降を予見するバンドな気がしている。だって時代の先端を嗅ぎつける名人でもあるグザヴィエ・ボワイエ(タヒチ80)もこのバンドがいたくお気に入りだし、タヒチの次作もリチャード・スウィフトに頼んでいるくらいだからね。

<おすすめトラック:M2. "No Destruction"、M4."San Francisco"

4.  The National『Trouble Will Find Me』(4AD)

トラブル・ウィル・ファインド・ミー

この人生の酸いも甘いも分かってる感溢れるアルバム・タイトルが染み入ります。デビュー作から順に聴き返すと本当に痛感することは、このバンドは本当に着実にその音楽的な引き出しを年々増やしながら作品に反映してきたということ。そして、それはまたブルックリンというゼロ年代随一の肥沃な大地の栄養分を存分に吸収した結果だというのも素晴らしい。ほっこりキャラクターのボーカルのマットさん曰く「バンドの状態はこれまでで最高のコンディション」という中で制作された本作はこれまで以上に一聴するとどの曲も地味(笑)ではあるのだけど、本当に聴く度に味わいが深まる作品。せっかちな若モンには辛いかもしれないですが、いずれの曲も曲の後半に掛けてジリジリと熱を帯びていくので、頭だけ聴いて「パッとしないな」と曲を送ってしまうと損をすること間違いなし。唯一無いものねだりをするとしたら、やっぱりより取っ付き易いキャッチーな曲もいくつか欲しいなという点。「Secret Meeting」、「Fake Empire」、「England」、知られてないところだと「Rylan」などThe National独自のクラシカル・モダン・ポップネスの証左が沢山あるんだからさ!

<おすすめトラック:M1. "I Should Live in Salt"、M12. "Pink Rabbits">

3.  Banks『London EP』(Harvest Record)

London EP
あれだけ「Banks, Banks」言っておいて3位かよ!って言われそうですが残り2つが凄いもんでね・・・。まずはこの美貌ですよね、ええ。音楽史上沢山の美しい女性がいましたが、彼女が一番僕の好みですね。というどうでも良い話は置いておいて。間違いなくここ1,2年のR&Bの新しい動きにおいて大きなメルクマールになる、というかそうなって欲しい存在。9位のInc.の時にも書いたが「声の回帰」という流れは彼女にも感じていて、音源以上にライブを観ると良いシンガーだということが分かる。誰のチョイスかは知らないがTotally Enormous Extinct DinosaursからJamie Woon、Lil Silva、そしてSOHNまでプロデューサー/コラボレーターの選択も最高だ。曲作りは彼女自身が筆を取るようなので、これからも色んな人材との共演でどんどんその腕前に磨きを掛けて欲しい。本EPは単なるプロローグに過ぎない。春頃に出るであろうアルバムを待たれよ。

<おすすめトラック:M1. "Waiting Game"、M4."Change">

 2.  Burial『Rival Dealer』(Hyperdub)

Rival Dealer [帯解説 / 国内盤] (BRE47)

 ゼロ年代をリプリゼントした最大の潮流=ダブステップは完全に死んだ。それが海を渡り「ブロウステップ」となった時なのか、James BlakeMount Kimbieが「ダブステップの先」を示した時なのかは分からないが、ここ日本でも今更のようにNAVERまとめなんかで出てくる「モー娘。きゃりーまで引用するダブステップとは?」みたいなゴミ同然の記事が散見される位なんだから死んだと言って過言ではないだろう。レイブ・カルチャーの”匿名性”を誰よりも引き継ぐと同時に、このジャンルを最も表象していたブリアル自身もその惨状を悟り、2011年の『Street Halo』辺りから屍を乗り越えるように次のチャプターへと歩み出していたということなのだろう。
「ウルトラ・ダークサイドに行く」。ブリアル自身はそうも語っていたが、この『Rival Dealer』はその意志を最も明確に表明するものだ。映画『Sweet Sixteen』や『Harry Brown』に描かれるような「壊れた英国」の姿を否応なしに想起させる超攻撃的なジャングル・ビートのタイトル・トラックから一転、ビートレスで耽美な漆黒の世界における福音=”Hiders”、シタールのような音色と不気味なゴスペル調の歌声が際立つダウンテンポ・トラック”Come Down to Us”とこれまで彼を特徴付けてきたサブベースとリズムの消失は、自らの指針の明確な変更を静かに告げている。ダブステップという名の元に置いても誰も寄せ付けることなく歩んできたように、再びたった一人で全てを始めるのだと。雨ばかりが降る壊れた英国の暗闇の中で。

 <おすすめトラック:全て>

 

 

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