【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち③
まずは気になったトピックから
3回目になるこのシリーズ。GWの真っ只中にHypemachineで見つけた素敵な音楽を紹介します。
の前に・・・。欧米インディー・シーンの動向に関して少し気になるニュースを。Stereogumでは早くも「Indie R&Bはサチり始めた」なんていう予告が出てます。早いですね・・・(笑)。
確かに飽和状態にあることは僕も感じているし、サウンド面含め頭一つ抜けないと簡単に埋もれてしまう状況にあることは間違いないと思います。
でもこういうサイクルって昔からあるものの、HMやSpotifyを始めとしたテクノロジーによって音楽の入手・シェアのタイムラグがなくなったことでここ数年特定のサウンドのトレンドが指数関数的に拡大し、一気に飽和するまでの時間が極端に短くなったことの現れなのかなとも思ったり。
テクノロジーが進化することでべき乗的な分量への音楽にアクセス可能になり、晒されるにつれ人々の音楽の聴き方もおそらく変わる。その状況においてこれまでの捉え方や伝え方では伝えきれなかったり、漏れてしまうことが増してきているなか、音楽メディアの役割はまだまだ色んな可能性があるし、再考されるべきと思った次第。
キュレートするってことだけでなく、紙媒体が得意だった”読者をイマーシヴにする”という論点についてもまだまだ深堀りの余地があるというか、何も始まってないくらいだろうし。
と御託はこれくらいにして、「今週のイチオシ」と「今週の次点」をどうぞ!
今週のイチオシ
Robby Hunter Band「Corazon」
夏ですね、夏。ビーチとビールとチャンネー、そしてファンクです。いい加減です。ペッパーズが「カリフォルニアの闇」に飲み込まれる前の呑気さがこのバンドにはある。アンソニーよりずっとラップも達者だしね(笑)。ネタ元はYourMusicRadarというブログです。
このRobby Hunter Bandはアメリカ屈指のリゾート地域、マイアミのバンド。詳しい情報は余りネットに落ちてないですが、地元のカフェやバーでプレイするところからキャリアを始めたようで、まだ活動してから日も浅い感じ。
陽性なヴァイヴのファンクが基調ではあるものの、ちょっぴりメロウなテイストもあったり、ギターソロをバリバリ弾いてたりとバラエティもあり、とにかくどの曲もご機嫌で最高。自ら「Indie Funk」というタームを使ってるみたいですが、なかなかマーケ上手ですな(笑)。どちらかというとダーク一辺倒だったIndie R&Bからこのバンドをきっかけに少しモードが変わっていくかも。
デビュー・アルバムは『Magic City Hippies』 というチト頭悪そうなタイトルですが、早速全曲試聴もやってます。
あ~、フジロック、来てくれないかな〜〜。ピッタリでしょ。
サマソニのビーチ・ステージでも良いけどね。
今週の次点
Olivver「Attica '71」
LAベースのシンガー、Olivver。
ネタ元のHilly Dillyによると同ブログも注目していたThe Neighborhoodというバンドの一員だったが、グループを脱退し、ソロ・キャリアに舵を切ったそう。
まだ2曲しか公開音源は無いが「Attica '71」はミゲルなどのテイストに近いR&B。
一方、「Purge」はピアノを主体にしたジャジーなソウル・バラッドでこれまた良い。
これは期待だね。