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【年間ベスト】2014年「 極私的」年間ベスト・アルバム _ 前口上

 遅ればせながらの2014年ベスト・アルバム

さてすっかり年も明けてしまいましたね。今更ではありますが今のうちに昨年の企画同様、2014年の「極私的」年間ベスト・アルバムをご紹介。 

しかし昨年とはちょっと趣向を変えました。自分の何かしらの判断軸に基づいて10枚なり20枚のディスクをリニアに選ぶのではなく、自分なりに2014年中に見出したテーマ毎に「これは聞くべき」というディスクを2-3枚ピックアップするというもの。

というのも一人の人間で2014年にリリースされた音楽を網羅しながら序列をつけることは不可能だし、まぁ面白くもない。だったら僕に映った「2014年という景色」をいくつかのテーマを切り口にして提示するほうがそれを目にした人にも何かしらの取っ掛かりが出来やすいのでは?と思ったからだ。このセレクトから少しでも驚きと発見があれば嬉しいなと思う。

全7テーマ、20枚のセレクション

結果的には7テーマで20枚のディスクをセレクト。実際のリスニング生活においては、HypeMachineを主な媒体としていることもあって「アルバム」という概念は聴く上では極めて希薄。のみならずリリースされた時間軸も意識していないため、どれがいつ頃リリースされたものなのか、バンドやアーティストがいつ頃活動を開始したのかなどの情報はかなり曖昧なままという実にポスト・インターネット時代的なリスニング環境だったと言っていい。おかげで2013年の音源も入っちゃったりしてますが、僕にとっては2014年に発見した2014年のディスクということで(笑)。

網羅性はありません。単に僕から見えた2014年の断片です。

この時期に国内外の様々なメディアから発信されるベスト・アルバム企画を目にして、年々強まる思いは「いやー、網羅すんの無理だわ」ということ。まぁ、昔から無理だったんだろうけど、見えなかったものが見えるようになった分、自分がチェックできてるものなんて本当に一部でしかないなと改めて痛感する。

あとはなんとなく思うのは今の熱心な10代の音楽リスナーが「今これ聴いてないなんて死んだほーがいーだろー」みたいな音源は山ほどあるんだろうなと様々なメディア(特に10代のライターがいるメディアとかね)を眺めながらボンヤリ思ったり。今年はちょっと無理してそういうのも追っかけてみようかな思ったりもしてますが、まぁ適当に気分でいきます。

という訳でまずは「僕から見た2014年の景色」を定義する7つのテーマ/パースペクティブを。以下の順番で各テーマごとのベスト・ディスクを紹介していきます。

  1. 恐るべき新世代たち
  2. Jazzのポップ・ミュージックへの復権?
  3. 2014年数少ない健闘した「ロック」たち
  4. インディー/ポストR&B、その後
  5. EDM以後のビッグになるべきと信じて疑わないダンス・ミュージック
  6. すべての人々に語りかけ、チャートにも居座れたポップ・ミュージック
  7. 本当の私的ベスト・アルバム

最後にTerms&Conditions的な前提を

今回のセレクトを紹介するうえで今のご時世大事なのは「で、どんなソースで音楽情報仕入れて聴いてるわけ?」という話。90年代までのように限られた紙媒体やマス・メディアから情報摂取していた時代は終わったわけで、今ほど接触チャネル自体が多様化・複雑化するとこの前提をある程度共有しておかないと本当にコンテクストが分からないときはさっぱり分からないので。以下、僕の音楽情報ソースとその接し方の概略です。案外、友人・知人との会話から仕入れることも多いので、必ずしも抜け漏れがないわけではないですが。

  • 主たるソースはHype Machineとその主要供給源でもあるブログHillyDilly
  • ときどきSpotify(海外で作ったアカウント)
  • Sound Cloud(ストリーミング・サービス)
  • twitterFacebookなどのSNSのTLから得る情報(FB経由が最近増えた気がする)
  • Bandcampのようなインターネットの大海にはまだ乗り出していない

と前口上が長くなりましたが、以上を踏まえまして早速2014年「 極私的」年間ベスト・アルバム _恐るべき新世代たち』編から。

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