【Feature】Ryn Weaverのデビュー・アルバム『The Fool』全曲試聴
2015年はテイラーじゃなくてリン・ウィーバーの年。のはず。
前々から去年はBanks、2015年はRyn Weaverを推しまくると決めております私。テイラーより俄然コッチですね。今や超売れっ子プロデューサーのベニー・ブランコの秘蔵っ子でもあります。遂にというかようやくデビュー・アルバムがリリースでございます。(日本版の予定は今のところなし?)
レビュー読むのも良いけどまずは聴いてね(全曲試聴)
御大ピッチフォーク様からはなるほどなこんなレビュー( Ryn Weaver: The Fool | Album Reviews | Pitchfork )を頂戴している模様ですが、まずは聴けということで全曲試聴いきましょう。自分の方でもアルバムのレビューも含めRyn絡みで書きたいことは色々あれどちょっと実行が追いついておらず・・・。まぁぼちぼち頑張ります。
【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち_17
今週のイチオシ
Jordan Bratton "Prisoner(feat. Chance The Rapper)"
ガーディアン誌によると2013年の時点で18歳なので現在は20歳ということになるこのJordan Bratton。とにかく余り情報がないが、NYのロングアイランドを拠点に活動している(おそらくアフリカン・アメリカンの)R&Bシンガー/プロデューサー。
ASAP、Frank Ocean以降を感じさせるジョーダンは父親のMPC2500を使ったのが音楽制作のきっかけらしい。RCAレコードは彼のライブを観た翌日にサインをし、遂に5月12日にRCAからの公式デビューEP『Youth』をリリースした。('13年に14曲入りミックステープ『The Grey』をリリース済み)
デビューEPに収録されているこのチャンス・ザ・ラッパーをフィーチャーしたトラックは垂涎の出来。耳の穴かっぽじって聴け!!
今週の次点
Alessia Cara "Here"
こちらもまだ18歳。カナダはオンタリオ州、ブランプトンという都市出身のシンガー。いわずもがなこの曲はPortisheadの「Glory Box」を大胆にサンプリングしている。そして原曲をダメにするどころか、圧倒的なクオリティで見事この名曲を使い切った。
Alessaはフルネーム、 Alessia Caracciolo。すでにDef Jamとサインしていて、これからが期待されるところ。Def Jamと聞いて期待されるのは、リアーナを育てあげたソングライター陣とどんどん組んでいくことでこの才能が一気に開花すること。
本曲「Here」はFADER誌でのインタビューによると、
「パーティーに行って自分がどんなにそれが嫌いか分かって、その翌日に書いた曲。」
だと言う。ちょっとNirvanaの「Smells like Teen Spirit」みたいなエピソードだ。
またProtisheadの「Glory Box」を聴いたことがない不届き者は今すぐ聴くように(笑)。
【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち_16
今週のイチオシ
Julio Bashmore "Holdin' On(feat. Sam Dew)"
ジェシー・ウエアのデビュー作でも決定的な仕事をしたプロデューサー/トラックメイカー、Matthew WalkerことJulio Bashmore(フリオ・バシュモア)が遂に7/10にアルバムをリリースする模様。やっと!!?それに伴い発表されたトラックがこちら。最高のファンク/ディスコ・ナンバーに仕上がっており、プレフューズ73の新作のベスト・トラックのうちの一つである「Infared」でもフィーチャーされているSam Dewのボーカルのハマりも最高。
サンプリングにしか聴こえないトラックは「サンプリング風」のプロダクションという噂もあり、真偽の程はわかりませんが、まぁとにかく最高です。
今週の次点
Oh Wonder "Livewire"
以前、一度紹介をしたロンドンの Anthony & Josephine による男女エレクトロ・デュオ、Oh Wonder。絶対2015年にドッカン来るグループです。はい。以前はWonder Wonderという名前だったらしいですが、コンビ名をマイナー・チェンジしてからは大当たり。なんか芸人みたいですね(笑)。
毎月1曲ずつ新曲を発表していくシリーズを継続中で5月発表のトラックがコレ。もうOh Wonder節といってもよいメロウな曲になっています。過去の楽曲も全くハズレなしですので、これを機に是非聴いてみてください。
そして待望のデビュー・アルバムも9/4リリースに決まったようです。
【告知】WEBマガジンQeticにPrefuse73の特集記事を寄稿しました!
ギレルモ・スコット・ヘレンの代表的な名義であるプレフューズ73が4月末に4年ぶりの新譜をリリースしたことに際して、彼の20年近いキャリアを総括する記事をQetic誌に寄稿させて頂きました。
本当に久々の快作となった新作ではヒップホップを軸にエレクトロニカからアンビエント/ドローンまでを繋ぐスコットの集大成的な美しいビートを聴くことができます。
今回の記事の一番のポイントは、「スコットにとってのルーツであるヒップホップの本質とは何か?」という点でスコットがいかにその軸からブレることなくキャリアを積んできたかを過去作品を改めて聞き返してもらえると新鮮な発見があるんじゃないかと思っています。
彼がヒップホップのステレオタイプな類型に捕らわれることがなかったのは、彼がヒップホップも勿論のことあらゆるシーンに対して「アウトサイダー」であったことが強く関係しているんだろうなと個人的には思っています。
ではGWも終わりが近づいていますが、じっくり読んで頂けることを期待しています。
【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち_15
今週のイチオシ
Andy Shauf "I'm Not Falling Asleep"
『Either/or』の頃のElliot Smithのあのヴァイヴを想起させるカナダのシンガーソングライター、Andy Shauf。エリオットだけでなく、正統派バカラッキアンからPaul Simon、またそれらの系譜にあるよりコンテポラリーなアーティストであるA Girl Called Eddyなどを愛する人も必ず気にいるはず。 地元カナダはレジーナの自宅で丁寧に織り込まれたさりげなく美しい音のテクスチャーを感じて欲しい。
今週の次点
Alabama Shakes "Don't Wanna Fight"
も日うすぐ発売される新作『Sound & Color』を一足先に聴きましたが、出来はマジで最高。2015年にこれより良いロック・アルバムを出すのはかなりシンドそうなくらい。プロデューサーは、Lana Del ReyからConor Oberstまで手がけ、HAIMのダニエルの元彼でもあったBlake Millsを選んだ。アルバムは4月21日のリリース。