2015-01-01から1年間の記事一覧
とても濃いインタビューができました HypeMachineで出会ってから1年以上が経ちましたが、ずっとフォローしてきたOh Wonderにようやく念願のインタビューが出来ました!凄く丁寧で濃い回答を貰えて充実した内容になっています。 単発は良くてもアルバムをハイ…
この作品はありがちなレジェンドを大仰に振り返ったり、悲劇(エリオット・スミスの死因は断定しきれていないものの恐らく自殺と想定される)にフォーカスしているものではない。 この作品を観て改めて感じたのは、エリオットに近しかった人たちが語るエリオ…
アデル、ほぼ5年待ったアルバムからの1stシングル。 万人受けの分かりやすーいフックという訳でもなく(あくまでもアデル内相対的にだが)、シングルにしては尺も長め。 ”「Someone Like You」的シングルをもう一発当てにいく”という最大の誘惑には打ち勝った…
今やUKのみならず世界のダンス・ミュージックを牽引することを期待される存在になったローレンス兄弟ことディスクロージャー。2010年代のイギリスが「ハウスの時代」を迎えたのは彼らが着火点。ケムズもアンダーワールドもプロディジーも完全にしくじったア…
今週のイチオシ Lewis Del Mar "Wave(s)" soundcloud.com NYからのChet Fakerへの回答?Chetは素晴らしいアルバムをリリースし、久方ぶりにオーストラリアから名を上げたSSWになったけど、このルイス・デル・マールもこの曲レベルをもう幾つか世に出せれば、…
今週のイチオシ KHAI "Do You Go Up" soundcloud.com ミズーリ出身のトラック・メイカーということ以外大した情報がないこのKHAI。とても今っぽいダウン・テンポのR&B。ダウナー過ぎず、濃密過ぎずの塩梅は最近だとTom Mischを、過去のアクトだとZero7を思…
5位から1位 5. Florence + The Machine 『How Big, How Blue, How Beautiful』(Island) “Magnificient(荘厳な)”という言葉は、このフローレンス+ザ・マシーンのためにある言葉と言っても過言ではない。これまでの2作は1曲1曲が濃密すぎるゆえかどこかアル…
もはや3Qが終わろうとしていますが・・・ 昨年よりさらに遅くなってしまった上半期ベスト。というか遅すぎてもう第3Qが終わりつつあります(笑)。実は下半期のほうがすでにリスト入りするアルバムが固まってたりするんですが、まぁいいや。ケジメが大事!!…
2015年はテイラーじゃなくてリン・ウィーバーの年。のはず。 前々から去年はBanks、2015年はRyn Weaverを推しまくると決めております私。テイラーより俄然コッチですね。今や超売れっ子プロデューサーのベニー・ブランコの秘蔵っ子でもあります。遂にという…
今週のイチオシ Jordan Bratton "Prisoner(feat. Chance The Rapper)" www.youtube.com ガーディアン誌によると2013年の時点で18歳なので現在は20歳ということになるこのJordan Bratton。とにかく余り情報がないが、NYのロングアイランドを拠点に活動してい…
今週のイチオシ Julio Bashmore "Holdin' On(feat. Sam Dew)" soundcloud.com ジェシー・ウエアのデビュー作でも決定的な仕事をしたプロデューサー/トラックメイカー、Matthew WalkerことJulio Bashmore(フリオ・バシュモア)が遂に7/10にアルバムをリリー…
ギレルモ・スコット・ヘレンの代表的な名義であるプレフューズ73が4月末に4年ぶりの新譜をリリースしたことに際して、彼の20年近いキャリアを総括する記事をQetic誌に寄稿させて頂きました。 本当に久々の快作となった新作ではヒップホップを軸にエレク…
今週のイチオシ Andy Shauf "I'm Not Falling Asleep" 『Either/or』の頃のElliot Smithのあのヴァイヴを想起させるカナダのシンガーソングライター、Andy Shauf。エリオットだけでなく、正統派バカラッキアンからPaul Simon、またそれらの系譜にあるよりコ…
10回目の節目開催 ちょうど10回目の節目を迎えたホステス・クラブ・ウィークエンダー(以下、HCWとする)。 St.Vincentのグラミー効果なのか、ベルセバ効果なのかは未だ解せないものの、2日に渡って新木場スタジオコーストは超満員の賑わい。 と同時に同じ…
今週のイチオシ Oh Wonder "Lose it" またもやロンドンからのデュオ。ロンドンからの量産体制はいつまで続くのか・・・。このOh Wonderは 毎月新曲をリリースするというプロジェクトを開始したばかりだが、未だにこのデュオが何者かはよく分かっていない。 …
とにかくこの2枚が全てだった2014年 ちんたらと足掛け丸2ヶ月も掛けてしまいましたが・・・「僕から見た2014年の景色」を定義する7つのパースペクティブのラスト『本当の私的ベスト・アルバム』編をようやく迎えました。2013年はVampire Weekendがぶっち…
他者に分かりやすく語りかける音楽としてのポップ・ミュージック 僕はポップ・ミュージックの大きな役割の一つは「皆が思ってはいるけれどなんだかモヤっとしていることを"すっと"腹落ちさせること」だと思っている。 そしてすぐに話が通じそうな人にだけ話…
”EDM”ではなく、でもど真ん中にストレートを投げ込むこと 市場のメカニズムとはひとつ”勝ちパターン”を見つけると、雨後の筍のようにその模範をコピー&ペースト。市場は一気に巨大化し、プレイヤーを増やしながらそのマーケットを自己強化し、マーケットの…
インディー/ポストR&Bからの2014年 ゼロ年代の中盤以降、エレクトロニック/ダンス・ミュージックの成果を余すところなく汲み取りながらインターネットという「制約からの解放(制作プロセスの共有やサンプリング・ソースの多様化)」を土台にしてドレイク、…
嘲笑の対象からの面目躍如? 過去に寄りかかった退屈で時代錯誤な嘲笑の対象となるジャンルの一つに落ちぶれてしまったロック。ある意味、堕していくロックに対するアンチテーゼとして発展してきたのが北米の地における「インディー・ロック」だと言うことも…
ジャズ、ソウル、R&B、ヒップホップの交差点 「インディーR&B」というフレーズに現れているようにこの数年の欧米のポップ・シーンにおいてデファクト・スタンダードのひとつになりつつあるオーセンティックなソウル/R&Bへの回帰に加え、個人的に感じている…
こちらも遅ればせながら告知させて頂きます 年末年始のハネムーンを日本で過ごした( http://instagram.com/p/xRsvOJDXjE/ )UKのシンガーソングライター=Jessie Ware(ジェシー・ウェア)へ正にハネムーン出発直前に行ったインタビューが昨年末にWEBマガジ…
異常な豊作ぶりだったイギリス 『恐るべき新世代たち』という切り口を設けたかったのは正にHype Machineが理由。あまりにも沢山の素晴らしい名も知られていない(ググっても何の情報も出てこない)アーティスト/バンドを見つけることができたのが2014年だっ…
遅ればせながらの2014年ベスト・アルバム さてすっかり年も明けてしまいましたね。今更ではありますが今のうちに昨年の企画同様、2014年の「極私的」年間ベスト・アルバムをご紹介。 しかし昨年とはちょっと趣向を変えました。自分の何かしらの判断軸に基づ…