【新・Weekly Music】HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち②
先週からスタートした「HYPE MACHINEで見つけた素敵な音楽たち」。早速今週分もご紹介。
お知らせした通り「今週のイチオシ」と「今週の次点」の2曲紹介の形式で当面は行きます。
今週のイチオシ
Elliot Moss 「Slip」
Elliot Moss - Slip - YouTube
HMで見つかる新しいアーティストって「若い(20歳前後)、マルチ・インストゥルメンタリスト(複数の楽器をこなせる)、作曲だけでなく歌える(SSW)」 という人が多く、多才な人の層の厚さには驚くばかりだが、このElliot Moss(エリオット・モス)も上記の条件を全て満たしている。NYをベースに活動しているSSWでわずか19歳とのことだ。
その音楽はレディオヘッドを思い起こさせる。余りの卓越性からフォロワーと言われる存在を生んでいないレディオヘッドだが、このElliot Mossには近しい感性とそれを丁寧にサウンド・テクスチャーに落としこんでいく表現力が備わっている。
紹介した「Slip」は昨今のエレクトロニカ+ソウルフルな声というSOHNやChet Faker辺りの動きに通ずる楽曲だが、Eelsの曲をトム・ヨークが歌ったような「Highspeeds」という曲を聴けば彼のソングライティング・スキルの高さが分かるだろう。
既に昨年の10月にデビュー・アルバム『Highspeeds』をBad Futureというレーベルからリリースしており、iTunesでの取り扱いもあるようだ。要チェックです。
◎Hypemachine : http://hypem.com/artist/Elliot+Moss
今週の次点
Mac DeMarco 『Passing Out Pieces』
Mac DeMarco // "Passing Out The Pieces ...
カナダ出身のドリーミー・ポップを奏でるSSWで、気怠い歌いっぷりはブラーのデーモン・アルバーンを思い起こさせる。ホモセクシャルなビジュアル・イメージの乱用と偽のアルバム告知などトリック・スター的な振る舞いが目立つが、音楽自体のベースはアコースティックなポップ・ソングである。4月1日には新作『Salad Days』をリリースしたばかり。アリエル・ピンクとかが好きな人には刺さりそう。
◎Hypemachine : http://hypem.com/artist/Mac+DeMarco