mr.novemberのブログ

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【Feature】来たのか、来るのか?期待のトラック・メーカー=Shlohmo(シュローモ)

エレクトロニカ回帰?

ここ最近ずっと気になっているトレンドがある。本当にトレンドなのかは知らないけど。
それはゼロ年代初期のエレクトロニカ + 声の回帰」というものだ。

具体的には既に何度も取り上げているSOHNFLUME
そして今日紹介するShlohmo(シュローモ)などのアーティストがいる。

各自キャリアの長さも違うし、拠点も違う。音楽的なバックグラウンドやこれまでやってきた音楽も異なっているのだが、各人ここ最近の作品については、上記に挙げたテイストというか傾向が共通しているように感じる。ちなみに3人のうち2人は偶然だが我らがBanksのプロデュースワークを手掛けている。

で、本題のShlohmo

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にしてもシュローモ。日本人に覚えてもらいにくそうな名前だ。
アルファベットでもカタカナでも何か読みづらい。しゅろーも。平仮名でもダメだ。

そんなShlohmo、Banksのリミックスもさることながら盟友Jeremihとコラボした新曲「No More」が猛烈にカッコ良かったので、今回しっかりと紹介しようと思った次第。

ShlohmoはLA出身の本名、ヘンリー・ロウファー。まだ20歳そこそこだ。DJ ShadowAmon Tobin、そして地元の最大のエレクトロニック・ミュージックのシーンである<Low and Theory>周辺(勿論、Flying Lotusも)等を聴いて育ったようだ。ってか、若けーな。

トラックを作り始めたのは14歳。真剣にキャリアとして意識し始めたのは17、8歳になってからだそうだ。
初期の作品は無理して難解にしようとしている感じが目立つどこかつたないものが多かったが、彼が化けたのは2011年の「Places EP」。事実、Ernest Gonzalezのようなキャッチーな持ち球も擁するLAのレーベル<Friends of Friends>からも認められ、一気にその資質を開花させ始める。

そして同年に2枚目のアルバムとなる『Bad Vibes』をリリース。まるで組曲のような構成やジャジーで控えめなBPMなどはFlying Lotus等の先達にも影響を与えたとも言われているそうな。確かにそう言われるとそんな気もしてくる(笑)。

しかしやはり彼の最大の特徴にして持ち味は、穏やかでノスタルジックなメロディだ。ビート自体がメロディックなところは最盛期のPrefuse73を思い起こさせる。また彼自身、 エレクトリック/アコースティック・ギターにドラム、そして彼自身のヴォーカル という要素にはこだわりがあるというだけありギターの多用も目立つ。

最新作ではさらに声へのフィーチャーが高まる(去年だけど)

そして2013年にリリースされた目下の最新作『Laid Out』ではより大々的に「声」をフィーチャー。そしてこの年最大のトレンドでもあったR&Bへ大接近を遂げる。

オープナー・トラックの「Don’t Say No」ではHow to Dress Wellをボーカルに起用。DrakeやJustinも舌を巻きそうな実にゴージャスなサウンドプロダクションをモノにしている。そして「Later」での金きり声のように加工されたボーカルは独創的という他ない。かの<Pitchfork>も大のお気に入りのご様子。(Jeremihとの共作曲はBest New Trackに選出もしている。)

一応まとめ

本作での大々的な「声」の取り上げ方とR&Bを通過した上でエレクトロニカへ回帰していく様は、やっぱりSOHNFLUMEらとの図らずとも共時性が見られ、ここ1、2年のエレクトロニック・ミュージックの動きが一つ、大きな束となって収斂していく兆しなのかなと思っている。
個人的には昨今絶好調のラインナップを擁する4ADからのデビュー・アルバムがそろそろリリースされるSOHNが象徴的な存在になるのか、ないしは同じく5月頃のデビュー・アルバムが待たれる我らがBanksが何かしらの口火を切ってくれるのでは、と踏んでいる次第です。
外したら笑ってください。僕も笑います(笑)。


・Shlohmoのディスコグラフィーのまとめ:
 http://www.discogs.com/artist/1685349-Shlohmo 

Bad Vibes

Bad Vibes

 

 

Laid Out - EP

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